顔を洗った後、目の前の鏡を見た
そこには俺が映っているんだが
なにか違和感がある
俺なんだけど俺じゃない気がした
顔を近づけてじっと見つめる
そのうちボロを出すんじゃないかと思って
まばたきせずに見つめた
間近で自分と同じ顔を見ると、すごく生々しい・・・
しばらくすると目を開けているのが辛くなってきた
相手もピクピクしているようだ
お互い、息を止めてるように微動だにしない
早く負けを認めろ!
その時、不覚にも俺は先に目を瞑(つぶ)ってしまった!
しまった!
すぐ開けて見ると、相手も同時に目を開けたようだ
あと少しだったのに・・・
これで分かった、やっぱり鏡の中の俺は俺じゃない
目を閉じる瞬間と開けた瞬間に動きがあった
目の前の俺も緊張した顔だ
少しずつだが疲労しているようだ
今度こそ尻尾をつかんでやる!
するとリビングからママの声が聞こえてきた
「マロンちゃーん、ご飯の時間よー」
鏡の中の俺は反射的に尻尾を振った
↓2ちゃんねる投稿時のヘッダー(初出「じわじわ来る怖い話part8」)
29 :sage:2007/09/09(日) 00:56:09 ID:e8qJ4Srz0(pc)PR
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