先日、幼い娘二人に
「もしパパが、この世からいなくなったらどうする?」
と、ちょっと意地悪な質問をしてみました。
すると娘二人は、口々に
「エーッ、ダメだよー」
「パパ、まだ死んじゃヤダーッ」
などと言いながら、泣きそうな顔で私に抱きついてきました。
やっぱり子供というのは可愛いものです。
妻はそれを見て、ニッコリ笑っていました。
日常のこんな些細なやりとりに、私は幸せを感じます。
ちっぽけな人生の中で見つけた、大きな輝き。
私にとって、家族は宝物です。
[1回]
(解説)
前半部と後半部では語り手が違う。意図的に主語を省いたのだが、気づいただろうか。
前半部は妻の語りで、後半部は「私」の語りである。妻は子供たちの反応を見て、私を
殺すかどうか決めているのだろう。「私」は、そんなことに気づかずに、娘たちが自分を
心配して泣きついてきていると勘違いしている。
↓2ちゃんねる投稿時のヘッダー(初出「じわじわ来る怖い話part10」)
144 :sage:2007/11/18(日) 13:09:09 ID:+lc84LyRO(携帯)
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