夏休みということで、彼と遊園地のお化け屋敷に入った。
とにかく私は怖がりで、中が真っ暗なだけでもう…。
彼の腕をひじごと抱え込んで、目もつぶって俯(うつむ)きながら歩いた。
「胸が肘に当って気持ちいい」とか彼に言われたけど、
恐くて怒る気にもなれなかった。
「こんなん作りもんじゃん!」って彼は言うんだけど、
私はもうキャーキャー叫びまくり。
ほとんど目をつぶってて何も見えないから、彼がたまに
「うわっ」とか言うだけで、ビクビクしちゃった。
最後の方なんて、「もう少しだから頑張れ」なんて彼に背中を
さすられながら、半泣きで何とか出口まで歩いた。
外に出て彼の腕をはなすと、くっきりと私の手形が付いてて、
「どんだけだよ自分」
あまりのへたれっぷりに笑っちゃった。
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今日は親友のA君が転校するのでお別れ会をやった。
みんなと別れるのが寂しいのか、A君はちょっと落ち込んでるみたいだった。
お別れ会はとても素晴らしいものだった。
途中、歌が得意なM君が歌を歌って盛り上げてくれたり、
学級委員のSさんが詩の朗読をして雰囲気を作ってくれた。
そして、お別れ会のクライマックス。
親友の僕がA君にプレゼントを手渡す瞬間だ。
プレゼントはクラス全員で書いた寄せ書き。
昨日、出席番号順で周ってきたその白い綺麗な色紙に、僕は今までの思いを込めて
「ありがとう」と、一言だけ書いた。
親友なのにそれだけ?と思うかもしれないけど、その言葉だけで気持ちは十分伝わるはず。
僕は綺麗な袋に入った色紙をA君に渡した。
「元気でね、A君・・・」
「今までありがとう、W君・・・」
A君はちょっと照れたような表情を浮かべて、袋の中の寄せ書きを見た後、
感極まったのか号泣してしまった。
そんなA君を見て、たまらず僕も号泣してしまった。
プレゼントをこんなに喜んでもらえるなんて、本当に嬉しい。
高学年の男子が二人して泣いてる姿が滑稽(こっけい)だったのか、
クラスの皆がニヤニヤしながらこっちを見ている。
僕は急に恥ずかしくなって、照れ笑いをした。
本当に、とても素晴らしいお別れ会になりました。
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