この山の崖は景色が良くてちょっとした名所。
展望台に出ると風が気持ちいい。
展望台の先には望遠鏡が設置されている。
自分の家はあっちの方角かな、なんて考えながら近づくと、
同じタイミングで一人の男が近づいてきた。
「あ、お先にどうぞ」
『ありがとうございます』
男は身を投げた。
あの時譲らなければよかった。
全身に痛みを感じながら、俺は後悔している・・・
(解説)
下から第二文まで読むと、先を譲ったときの後悔は自殺者を食い止められなかった
後悔に見えるが、最後の行を読むと、全身強打している状況がうかがえる。つまり、
「俺」は男のあとに身を投げたということだ。男がクッションになって、一命を
取りとめたと読めるわけだ。
後悔に見えるが、最後の行を読むと、全身強打している状況がうかがえる。つまり、
「俺」は男のあとに身を投げたということだ。男がクッションになって、一命を
取りとめたと読めるわけだ。
ネット上では、よくこんな悪意を込めて書けるな、基地外おつ等々、
散々叩かれているこの話だが、最後の一文があるかないかで、文章全体の
意味合いが大きく変わるので、手前みそだが良くできた話だと考える。
散々叩かれているこの話だが、最後の一文があるかないかで、文章全体の
意味合いが大きく変わるので、手前みそだが良くできた話だと考える。
また、オチが折り込まれた奇妙な改変版が出回っているが、私の作話は常に
シンプルで謎を残す形となっているので、原版としてこちらを掲載した。
シンプルで謎を残す形となっているので、原版としてこちらを掲載した。
↓2ちゃんねる投稿時のヘッダー(初出「じわじわくる怖い話part21」)
288 :sage:2009/02/01(日) 09:48:51 ID:KaX+eUFA0(pc)
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