近頃、うちの近くで通り魔事件が続いているんだ。
毎晩のように、何人もの人が刃物で切りつけられている。
現実に危険に晒(さら)されると、警察なんて頼りにならないものだ。
毎晩コンビニに夜食を買いに行くのが日課になっている俺は、
万一に備えてカッターをポケットに入れている。
自分の身は自分で守らないといけないんだ。
いつものように、今夜もコンビニに買い物に行った。
人気のない帰り道、後ろから足音が近付いてくる。
もしかして通り魔だろうか?
追い抜きざまに切りつけてくる気なのか?
それとも背中から刺してくるのか?
俺はポケットのカッターを握り締めた。
足音は背後に迫っている。「はあはあ」と荒い息遣(いきづか)いが聞こえてくる。
奴と並んだ瞬間、目が合ってしまった。表情のない目が俺を見ていた。
危険を感じた俺は、奴より早くカッターを振り下ろした。
今夜だけでも4人の通り魔を切り付けてやった。
こんな事件が終わるのはいつの日の事だろうか。
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俺の友達にKというオカルト好きな奴がいた。
ある日、Kが俺に見て欲しいものがあると言って、
ビデオテープを渡してきた。
なんでも、幽霊がでるというある廃トンネルに、真夜中に
ネットで知り合ったオカルト仲間とともに行ったらしい。
そのトンネル内をKが撮影したというのだ。
見てみると、Kのオカルト仲間達が、ライトで照らしながら
薄暗いトンネルを歩いていた。
するとKが「そこでとめてくれ」といった。
俺は慌てて一時停止ボタンを押した
「左端の方をよーく見てくれ」
見てみると子供が背中を向けて立っていた
かなり不気味だ……。
「言っとくけどやらせじゃないぞ。マジだから」
何か胡散(うさん)臭いな~と思いつつ、
このビデオを別の友達Sに見てもらおうと思い、
Kからビデオを借りた。
Sに先入観なしで見てほしかったので、
何の説明もなく手渡した。
その晩Sから電話かかってきた。
「ビデオ見たよ。心霊スポットを撮影したんだろ?」
「そう。Kが撮ったんだ。何が写ってるかわかった?」
「子供だろ!?何か胡散臭いよな」
「そうそう、アレたぶん人形か何かだろう」
「まー不気味であることには変わりないけどね
なんかすごい目が光ってた」
「でもKはやらせじゃないって言い切るだろうな」
「アハハハハハ」
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