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過去に作った”意味が分かると怖い話”を 淡々と保存していきます。 解説を読みたい場合は、[more]を クリックしてください。
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長年連れ添ってきた彼女と、ついに結婚することになった。
彼女は嫉妬心が強くて、他の女の子と話をするだけで
すぐに不機嫌になるんだ。
でも本人は浮気をまったくしないし、俺だけを愛してるって
何度も言ってくれた。
だから俺は、彼女と結婚することに決めたんだ。
 
挙式を終えて、一戸建てを買って二人だけの新婚生活が始まった。
妻は毎朝俺を玄関から見送って、夜はかならず料理を作って待って
いてくれる。 俺は本当に幸せだった。
そして数年後、妻が初めての子供を孕(みごも)る。
医者によると女の子だそうだ。
初めてのことで、それこそ俺は大喜びした。 妻も笑顔で自分のお腹を
なでて喜んでいた。
やがてお腹もぽっこり出てくるようになり、俺は妻の腹に耳を当てて、
もうすぐ生まれてくる我が子の様子が気になって仕方がなくなるようになった。
朝起きたとき、夜帰ったとき、俺は毎日のように妻のお腹から我が子を可愛がった。
 
ある日、病院から職場に一本の電話があった。 妻が流産したのだ。
俺は上司に無理を言って、急いで妻が担ぎこまれた病院に向かった。
そこで俺は、産科の担当医から、流産の事実を聞かされた。
嘘ではなかった。
 
俺は病室で寝ている妻のところへ向かった。 妻は疲れたような、
悲しいような目で窓の外を眺めていた。
俺は「残念だったな…」と呟いた。
「…そうだね」と妻も呟いた。
そのあとに、振り絞るような声で、こう続けた。
 
「でもあたし、また子供つくるよ。 死んじゃったあの子の分も
 生きられるような、元気な男の子をね…」

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俺の職業は精神科医なんだが、この前ゾッとするようなケースに遭遇した。
 
俺の家の隣に、60代の夫婦と30歳ぐらいのその息子の三人家族が
引越して来た。息子はいわゆる引きこもりらしく、その姿を見かけること
はあまりなかった。まー、その家族の口からは聞けないが、 そういう
世間体とか気にして越して来たんだろう。
 
その息子は日が経つにつれ、外に出る回数も減り、 いつしか全く部屋から出て来ない。
完全な引きこもりになってしまった。
毎晩のように、息子の部屋から母親の怒鳴り声が聞こえる。
玄関先で母親に顔合わせたりすると、 笑顔で挨拶してくれるが、
明らかにやつれて来ていた。
隣の息子を見なくなってから、半年くらい経ったある日、隣の父親が
「明日家の方に来て欲しい」とお願いしてきた。
個人宅に訪問して診察したことはなかったが、 近所付き合いもあったし、了承した。
そして次の日、その家を訪れると夫婦揃って出迎えてくれた。
「こちらです」と母親に案内され、息子の部屋の前まで来た。
母親が「開けるわよ!」とドアを開けるなり、「いつまで寝てるのよ!」と 大声を
あげながらベッドの布団を剥いだ。その姿を見たとき、俺は驚愕した。
ベッドには、顔のない裸のマネキンが1体横たわっているだけだった。
そして、父親にこう言われた。
 
「診てほしいのは、現実を受け止められない私の妻です」 
 

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ある夏、姉と母と俺で3人で旅行に行った。 
 
旅先で親子3人川の時になって就寝していたのだが、 
旅の興奮でどうにも眠れない。そんな時、 
横で胸をはだけて眠っている姉に気づいてしまった。 
思春期真っ盛りの俺は、途端にムラムラしてしまい、 
姉に気づかれぬよう、浴衣をズラし胸を揉んだ。 
その姉の姿を写真にしておきたいという衝動に駆られ、 
電気をつけず、暗い中なんとかカメラをカバンから探し出し、 
写真を撮った。 
 
旅行から帰ったある日、現像を撮りにいくという母を必死で止め、 
写真屋に行き、写真を受け取った。 
すぐさま姉の写真を確認する。胸をはだけた姉が確かに写っていた。 
が、その瞬間、俺は恐怖のあまり写真を破り捨てた。
 
そこには、恐ろしいものが写っていたのだ。

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