彼が店を出ると、雨が降り始めていた。
傘立てから自分の傘を取り、通りへと出る。
しばらく歩いていると、後ろから誰かが追いかけてきて彼に言った。
「あの！…そ、それ私の傘です！」
振り返ると、そこには女性が濡れながら立っている。
どうやら傘を間違えて持ってきてしまったようだ。
彼は素直に謝り、彼女に傘を返すと、雨の道を濡れながら歩いた。
そして家に着いた彼は、彼女に別れを告げて、
素早く部屋に入りシャワーを浴びた。
素早く部屋に入りシャワーを浴びた。
服も体も濡れてしまっていたので、早く体を温めたかったのだ。
処理しなければならない仕事も残っているが、夜にする事にしよう。
シャワーから出て体を拭き、髪を乾かした彼は、身支度を整え家を出た。
まだ雨が降っている。
彼は自分の物になった傘を差すと、家路へと急いだ。
[1回]
(解説)
傘を間違えて持ってきた「彼」は、ついでに傘を自分のモノにしようと
「彼女」の家に上がり込んで、「別れ」を告げると、汚れた体を綺麗に
するためにシャワーを浴びた。その後、改めて傘をさして家に帰った。
よく考えると、これってサイコパス的な考え方ですね。人のモノだと
知ると、殺してでも奪い取るというのは、サイコパステストにもあった
ような気がします。
↓２ちゃんねる投稿時のヘッダー(じわじわ来る怖い話part23)
304 ：：2009/04/10(金) 00:23:55 ID:NCPgxAi50
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